WE LOVE 矢作川


新見 克也


  • 矢作川の夜釣り師
  • 矢作新報編集長 

地元豊田市出身、大学卒業後四国で魚類調査を行い、地元に戻ってから矢作川でウナギ釣りにハマる。
ひとり夜釣りでウナギを狙う様子を話すお顔は、夏休みに蝉取りをしている少年そのものです。


ひとり夜釣りで大物狙い


アユ釣りも大好きですが、夜釣りのメインは「ウナギ」。
シーズンは5月~9月、10月頃までですね。

日没~深夜、時には朝まで、矢作川の中流域~上流で大物ウナギを狙っています。
僕はもっぱら越戸ダムより上流が多いかな。

矢作川で夜釣りしている人はけっこういるんですよ。
土用の丑の近くになると“にわかウナギ釣り師”も増えますよ(笑)

釣りは子供のころから親父に連れて行かれてやっていました。
初めての釣りは小学校4年生くらいだったかな。
夏休みの家族旅行はありませんでしたが、親父の友人たちと「釣り旅行」に行きましたね。

小学校5年生くらいの時に、初めてアユ釣りをしました。
引きが凄くてどうにもならず、下流で釣っていたおじさんに取り込んでもらいました。
その後、中学、高校と部活に一生懸命になって川からは少し離れていました。


矢作川ではないですけど、再び川に戻ったのは、大人になって25歳の時に仕事で、です。
四国の高知県で魚を調査する会社に就職し、社会人としての初めての仕事が、サンプリングという名のアユの友釣りでした。

仕事ですから釣りの腕を上げる必要があります。平日は仕事で真剣にアユ釣りを、休日は遊びで真剣にアユ釣りをしていましたね(笑)
高知県での5年間でかなり腕が上がりました。

ウナギ釣りは30歳で豊田に戻ってきたときにはまりました。

実は高知に行く前、矢作川でアユ釣りをしていて、夕方になると、ウナギがオトリ鮎を襲いにに来るんです。
アユ用の細い仕掛けなので、ウナギは釣り上げることが出来ません。

そんな悔しい思い出があったので、その場所へ行き、アユを餌にして投げ込んでみたらいきなり80㎝オーバーの大物が釣れたんです。
それから大物ウナギ狙いのとりこですよ。

アユ釣りは、釣り師同士が仲良くて、気軽に釣り場でも話しをしたりしますが、ウナギ釣り師はそれぞれ個人で穴場を抑えていて、人には釣れる場所を言いませんね(笑)。

僕は大物狙いなので、人が釣りに行くようなところにはあまり行きません。
対岸が崖で、船を出して行かないと釣れないような場所にも好んで行きます。

80㎝オーバーの大物は、シーズン中に1~2回釣れればOK。そんな釣りです。
メーターオーバーともなると、狙っていても一生に一度、釣れるかどうかです。過去最大は102㎝、僕の腕くらいの太さのうなぎを釣ったことがありますよ。あれ以上の大物を釣りたいな。


ダムがあっても鮎や鰻のいる矢作川を守る


本流に7つもダムがあって都市部も通っているのに、海と川を行き来するアユやウナギがまだこれだけいる矢作川はスゴイです。
ただ、30歳で豊田に戻ってきて18年、毎年どんどん、この川が悪くなっていっているのは感じています。

矢作川は本流だけで7つものダムがあります。
ダムは人の快適な生活に必要ですが、そのダムの影響で洪水が起きにくい。土砂も流れにくくなっています。これは川にとって良いことではないんです。

漁協としても川の状態を少しでも改善するために、ダムの運用によって被害が出ない人工的な洪水の状態をおこしてもらうよう国や県などへ呼びかけを行っています。

ダムだらけの矢作川ですが、毎年、三河湾から天然アユの大群が遡上してきます。ウナギもまだまだいる。サツキマスも少ないながらいます。その他にも多種多様な生きものが生活しています。そんな矢作川を、豊田市民はもっと誇りに思ってほしいですし、大切にしてほしいと思っています。

だからこそ、もっと矢作川で遊んでほしい!というのが僕の思いですね。

2017年