アユ釣師向け情報

9月18日 渥美の愛知県栽培センターへ産卵親魚をお見舞いに行ってまいりました。
この親魚は今年の春に三河湾から矢作川に遡上してきたものを藤井堰で採捕したものです。
採捕時は手の平にちょこんと乗せれた鮎は今では両手で持っても飛び出てしまうほど大きく育てていただきました。
200グラムほどあるそうです。

ここでは天然アユに近い種苗づくりをしているとうかがいました。
アユ放流種苗に求められるニーズとは
キーワード 「残る」「釣れる」「戻ってくる」
1「残る」種苗  ◎病気に強い=冷水病に強い 【天然アユ遡上魚 海産F1(複数継代してないもの)】
        〇遡上性が強い=流されにくい 下らない 【天然アユ遡上魚 海産F1】
        〇濁りに強い 【天然アユ遡上魚 海産F1】
 やはり天然アユに優るものはないということだと県栽培センターの河根主任は力説しておりました。
私もこの話を13年ほど前に伺い今回再確認できました。

2「釣れる}種苗 ◎縄張り性が強い 【天然アユ遡上魚 海産F1】
ここでもやっぱり天然アユに優るものはないとお墨付きをいただいた。
こんな質問をしてみた、「湖産系鮎を上流部で入れていて前評判は良かったが今季はさっぱり釣れないが」
答えは代を継ぎすぎると本来の遺伝子が弱くなり闘争心も薄くなり、何よりも多様性がなくなり病気に弱いということらしい。
確かにそうだ親戚ばかりで代を継いでいけば良くないことは人間でも同じだ。
こんなことも教えていただいた、上流で病気に弱い(冷水病等)鮎を放流し、それが発病するとその菌は一気に下流へ蔓延するらしい、なんて恐ろしいことだ、環境のことを考慮し、人間の欲(経済活動)だけでは成り立ってはいかないと感じました。
矢作川漁協は正しい判断をし素晴らしい未来をつくることも義務だと私はおもいます。
組合長の八木さんは現役の国会議員で、今回の内閣改造で環境大臣政務官になられた。
環境大臣に付く助さん角さんみたいなものだろう、懐から印籠を「スッと」出し「ひかえーっ」とやったらカッコいいだろうなー。

3「戻ってくる」種苗 ◎生産性がある 【天然アユ遡上魚 海産F1】
湖産種苗は河川放流では再生産しない。交配種も再生産しない。
以上のことを再確認してきました。

ここの職員さんはこんなことも話しました。
稚鮎放流にあたって、長期継代種苗から海産F1主体に切り替えることで冷水病被害の軽減が期待される。
健全な河川環境になる。
こんな簡単なことだったんですね。

遺伝子のはなし。
木曽川 矢作川 豊川のアユは遺伝子が同じだそうです。
伊勢湾 三河湾のアユは交流しているとも話していました。

3つのキーワードからわかったこと
天然種苗に優る種苗はない
天然資源は不安定 人工種苗は安定的に供給可能

天然アユに近い人工種苗は
地域の遺伝子を保持した海産系F1種苗

浮気をせず自前のアユをもっと大事に後世に残していかなければいけません。これも矢作川漁協の努め義務だとかんじております。